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AIで仕事を減らすのではなく、人がやる仕事を変えたい

2026.09.25

最近、仕事をしていてよく考えることがあります。

「この仕事は、本当に人がやる必要があるのだろうか?」

少し前まで、仕事が増えれば人を増やす、というのが当たり前でした。

税理士事務所も同じです。

顧問先が増える。
処理する資料が増える。
仕事量が増える。

そうなれば、人を採用する。

私自身も、以前はそれが普通だと思っていました。

でも、AIを使うようになってから、この考え方が少し変わってきました。

今は仕事が増えたとき、

「誰にやってもらおうか」よりも先に、「そもそも人がやる仕事なのか」を考えるようになりました。

人を増やせば、本当に楽になるのか

人を採用すれば、当然できる仕事は増えます。

ただ、人が増えれば、それに伴って別の仕事も増えます。

採用する。
仕事を教える。
質問に答える。
確認する。
評価する。
働きやすい環境を整える。

人が増えれば、単純に事務所が楽になるというわけではありません。

もちろん、人にしかできない仕事はたくさんあります。

お客様の話を聞くこと。

状況に応じて判断すること。

相手の気持ちを考えながら説明すること。

こうした仕事は、これからも人がやるべきだと思っています。

一方で、

「毎回同じことを繰り返している仕事」

については、本当に人がやり続ける必要があるのかと思うようになりました。

AIを使って感じたのは「仕事を奪う」ことではなかった

AIというと、

「人の仕事がなくなる」

という話になりがちです。

私も最初は、AIについてそこまで大げさには考えていませんでした。

便利な道具が一つ増えたくらいの感覚でした。

でも、実際に仕事の中で使い続けていると、少し見方が変わってきました。

AIによってなくなるのは、

人そのものではなく、人がやらなくてもいい作業なのではないか

と思うようになったからです。

今まで30分かかっていたことが10分になる。

何度も同じ内容を入力していたものを、一度で済ませられる。

一から考えていたものに、最初のたたき台ができる。

一つ一つは小さなことかもしれません。

ただ、それが毎日積み重なるとかなり大きい。

私は最近、

「AIを使って仕事を減らす」

というより、

「人がやる仕事の内容を変える」

という感覚の方が近いと思っています。

人には、人にしかできない仕事をしてほしい

税理士事務所には、細かい仕事がたくさんあります。

そして、その細かい仕事を真面目にこなしているだけでも、一日は簡単に終わってしまいます。

でも、本来もっと時間を使いたい仕事があります。

お客様と話すこと。

会社の数字を見ながら今後について考えること。

困っていることを聞くこと。

新しい提案をすること。

事務所自体をより良くすること。

こういう仕事です。

単純作業で一日が終わってしまうよりも、

人にしかできない仕事に時間を使った方が、お客様にとっても、働く側にとってもいい。

私はそう思っています。

だからこそ、AIやシステムで代替できるものについては、できるだけそちらに任せていきたいと考えています。

「忙しいから採用する」ではなくなった

以前であれば、

「忙しくなってきたから、そろそろ人を採用しよう」

と考えていたと思います。

今は少し違います。

まず考えるのは、

なぜ忙しいのか。

仕事が増えたからなのか。

無駄な作業が残っているからなのか。

昔からやっているという理由だけで続けている仕事がないか。

もっと簡単な方法はないか。

AIやシステムに任せられないか。

それを一通り考えたうえで、それでも人が必要なら採用する。

そんな順番になってきました。

これは、経営者としてはかなり大きな変化だと思っています。

人を減らしたいわけではない

こういうことを書くと、

「人を雇わない事務所にしたいのか」

と思われるかもしれません。

そういうわけではありません。

むしろ逆で、

人には、人がやった方が価値のある仕事をしてほしい

と思っています。

単純な入力作業を一日中するよりも、お客様と話したり、考えたり、改善したりする仕事の方が面白い。

そして、そういう仕事の方が、その人自身の成長にもつながると思います。

人をAIに置き換えたいのではなく、

人がAIと一緒に働くことで、人の仕事をもっと価値のあるものにしたい。

今のところは、そんなイメージです。

これから税理士事務所の仕事はかなり変わると思う

税理士業界が10年後どうなっているのかは分かりません。

AIがどこまで進化しているのかも分かりません。

ただ、一つだけ思うのは、

今とまったく同じ仕事のやり方が10年後も続いている可能性は低い

ということです。

昔は人がやるしかなかった仕事でも、今は別の方法が選べるようになってきました。

これからはさらに増えていくと思います。

だから私は、

「今までこうやってきたから」

ではなく、

「今なら一番いいやり方は何だろう」

と考え続けたいと思っています。

AIを使うこと自体が目的ではありません。

人を減らすことも目的ではありません。

最終的には、

少ない負担で、より良い仕事ができる事務所にしたい。

そのための選択肢の一つとして、AIを使っていきたいと思っています。

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