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一般NISAとつみたてNISAの4つの違い

2021.03.24

NISAを始めるなら、「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらを選ぶべきでしょうか。
あまり深刻にならずとも、一般NISAとつみたてNISAは、年単位であれば変更できます。
しかし、そう何度も手続きをしたくありませんし、仮にどちらかを選んで「これじゃなかった…」となると後悔が残りますよね。
数値の違いだけ見ると「年間120万円投資できる余裕のある人は一般NISA」のような判断になりがちですが、投資枠は使い切る必要がないので、この選び方は正しくありません。
「一般NISA」と「つみたてNISA」を比較するときは、投資の対象や投資方法の違いに目を向けましょう。

一般とつみたてNISAの4つの違い

一般NISAとつみたてNISAの主な違いは、

・非課税投資枠の金額

・非課税期間

・投資できる対象商品

・投資方法の違い

にあります。

非課税投資枠の金額の違い

なお、2024年から一般NISAの120万円の非課税投資枠が、次のように変わる予定です。

これは、1階部分の投資枠(20万円分のつみたてNISA)を使わなければ、2階部分の一般NISAの投資枠が使えないという改正になります。
できるだけ多くの人に、長期的な投資を経験してもらいたいという政府のねらいがあります。
2階部分の「上場株式」の投資のみであれば、すでにNISA口座を開設していた人や投資経験者については、1階部分の投資なしでも利用できるしくみです。
いずれにせよ、一般NISAの対象となる金融商品の非課税投資枠は、2024年から102万円に減りますが、20万円のつみたてNISA枠を使えば、トータルの非課税投資枠は、改正前より増えることになります。

非課税期間の違い

非課税期間は下記のとおりです。

一般NISAの非課税期間は5年間と短いですが、これは一般NISAの制度が続く限り、実質的に延長できるようになっています。
一般NISAの制度は、現在、2028年まで存続することが決まっています。

投資対象の違い

【一般NISAで投資できる金融商品】

・国内株式

・外国株式

・株式投資信託

・国内ETF

・外国ETF

・ETN(上場投資証券)

・国内REIT

・海外REIT

・新株予約券付社債(ワラント債)

【つみたてNISAで投資できる金融商品】

つみたてNISAで投資できる対象は、長期の積み立てや分散投資に適したものとして国の基準をクリアした一定の投資信託に限られます。
金融庁によると、2020年12月23日時点のつみたてNISAの対象商品は193本で、うち186本が公募投資信託、7本がETFとなっています。

(参考)金融庁HP:「つみたてNISAの対象商品」

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/target/index.html

国の基準についてですが、たとえば公募投資信託の約半数を占める株式投資信託では、

・販売手数料はゼロ(ノーロード)

・信託報酬は一定水準以下

・原則、デリバティブ取引による運用を行っていない

などの一定の要件をクリアしたものしか対象になりません。

投資方法の違い

つみたてNISAを選ぶと、累積投資といって、定期的に一定の金額を投資することになります。
たとえば、「A商品に月1万円を投資する」というような設定をあらかじめ行い、その後は自動的にそれを継続します。
一定金額を投資し続ける方法は、ドルコスト平均法といって、短期的な変動に左右されない長期的な投資手法として知られています。
投資が苦手な人や多忙な人は、相場や経済情勢を見て投資のタイミングを図るようなことはしたくないかも知れません。
そうした人には良い投資方法だと思います。
逆に、自分で投資のタイミングを見たい人にとっては、あまりメリットはありません。
累積投資でも投資金額や投資対象は自由に変更できますが、好きなタイミングで資金を投入できるわけではないからです。
なお累積投資の細かいルールは、金融機関ごとに多少異なりますので、個別の確認が必要です。

一般NISAに向いている人・つみたてNISAに向いている人

一般NISAに向いている人

・上場株式などさまざまな金融商品に投資したい人

・非課税投資枠をたくさん使いたい人

・累積投資をしたくない人

つみたてNISAに向いている人

・積立・積立投資向きの投資信託のみ選択できればよい人

・一つの商品を安定的に長く保有したい人

・売買のタイミングをあまり考えたくない人

投資初心者に選ばれやすいのは「つみたてNISA」

日本証券業協会の調査結果によると、令和2年3月末~9月末における、一般NISAとつみたてNISAの口座開設数は下記のとおりです。

これによると、9ヶ月間で、一般NISAはプラス23万口座、つみたてNISAはプラス39万口座であることがわかります。
なお、NISAが始まってから令和2年9月末までのすべてのNISA口座開設者のうち、投資未経験者の割合(※)は、一般NISAが42.2%、つみたてNISAが78.9%だそうです。
よって、初めての投資に選ばれやすいのは、つみたてNISAといってよいでしょう。
(参考)日本証券業協会「NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査結果について」

https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/nisajoukyou.html

(※)NISAが始まってから証券口座を開設した人を、証券会社からの報告を元にカウントされたもの

一般NISAとつみたてNISAの4つの違い記事まとめ

・一般NISAとつみたてNISAの主な違いは、非課税投資枠と非課税期間、投資できる対象商品、投資方法

・投資初心者に選ばれやすいのは「つみたてNISA」

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