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【年末調整ソフト】令和3年分扶養控除等申告書などを印刷すると違う様式がでてくる

2021.02.8

昨年、国税庁がリリースした年末調整ソフトは、年末調整を受ける側(従業員など)に向けたソフトです。
年末調整手続きを電子化するためのツールの一つとして開発されたものですが、その一方で、紙でも印刷して従来どおり提出することもできるため、電子化をしない会社の従業員の書類作成にも使えるというのがこのソフトの説明でした。
しかし、どうやら印刷した書類の見た目について、少し戸惑いの声が上がっているようです。
この記事では、国税庁の「年末調整手続の電子化及び年調ソフト等に関するFAQ」(以下、「年調FAQ」とします)をもとに、この件について解説します。
(参考)年末調整手続の電子化に向けた取組について(令和2年分以降)「よくある質問(FAQ)」

https://www.nta.go.jp/users/gensen/nenmatsu/nencho.htm

年末調整ソフトとは

年末調整ソフトとは、年末調整を受ける側(従業員など)が年末調整申告書をデータ作成するためのソフトです。
扶養控除等申告書、保険料控除申告書、基礎控除申告書、配偶者控除申告書など会社に提出する書類を、入力画面の操作で作成できるようになるとともに、保険料などの控除証明書データをマイナポータル連携等の機能によって取り込むことで、申告書の作成を自動化できるという特徴があります。
パソコンやスマホ、タブレットでも使えます。

年末調整ソフトで作った申告書を紙で印刷すると

年末調整手続きの電子化を目的とする一方で、年末調整ソフトには、作成した書類を印刷する機能も備わっています。これにより、従来どおり書面で印刷したいというニーズにも対応しています。【年調FAQ5-16】
ところが印刷してみると、下記のような見慣れない紙が出てきてしまいます。

【年末調整ソフトから印刷した扶養控除等申告書】

(出典)国税庁HP: 年末調整手続の電子化に向けた取組について(令和2年分以降)「操作マニュアル(Windows版、Mac版)」より
上記の画像は、国税庁のマニュアルのものです。
私が見たものには印鑑を押す欄(「印」の字)がありましたので、部分的にリニューアルされているかも知れません。
しかし、今までのおなじみの様式といえばこちらです。

てっきりこんな感じの書類が出てくると思って印刷した人は「これって印刷して使えるものではなかったのではないか」と困惑してしまうことでしょう。
さらに、この提出を受けた事業主も困惑します。
事業主は提出された書類に基づいて源泉徴収や年末調整の事務をしますから、突然このような書類を出されると「これを受け取って処理をして、本当に問題にならないのか」と心配になります。

結論は問題なし

見た目はかなり異なりますが、年末調整ソフトから印刷したものを会社に提出し、会社はそれを受け取って問題ありません。
年末調整関係の申告書は、記載要件が決まっているだけで、様式までは法定されていないからです。
そのため、これまで使ってきたあの様式でなくても、中身がきちんと備わっていればよいのです。【年調ソフトFAQ5-24】

保存期間は変わらない

年末調整ソフトから印刷した書類も、これまでどおりの扶養控除等申告書等として扱うのですから、事業主は、それを提出期限の属する年の翌年1月10日の翌日から7年間保存することが求められます。
見慣れない様式ですから、うっかり廃棄しないよう注意しましょう。

【年末調整ソフト】令和3年分扶養控除等申告書などを印刷すると違う様式がでてくる
記事まとめ

・年末調整ソフトは、申告書を入力して印刷して提出してもOK

・様式の見た目は異なるが、それまでと同じ扱いでOK


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