時間管理術~時間をコントロールするスキル~
2019.07.17
独立して仕事をするということは、誰からも雇われないということ。つまり全てが自由であり自己責任です。起きる時間も働く時間も、基本的には自分で決めることができます。それだけ融通が利く代わりに、自分で自分を管理することができなければ生活は回っていきません。そこで今回は、時間管理術についてご紹介したいと思います。
<時間の使い方次第であらゆることが可能になる>
時間を管理する、とは言いますが、実は時間に管理されている、時間に縛られている、という状況になっていませんか?
人生において大事なものはたくさんあります。容姿や能力や経済力など人によって差があることもありますが、時間は全ての人に平等に1日24時間が与えられています。
「時は金なり」という言葉があるとおり、時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないと教わってきました。にもかかわらず、お金を捨てる人はいなくても、時間を捨てる(無駄に過ごす)人は多いのではないでしょうか。
仮に1秒=1円と考えたとき、何気なく過ごしてしまう1時間や1日という時間は、それだけのお金をドブに捨てているのと同じ感覚だということです。
形のないものだけに、捨てているという実感が湧きにくいかもしれません。私自身もあまり罪悪感を感じていませんでした。
例えば歌手を目指している人だったら、毎日3時間カラオケで練習し、それを1年間続けたら、きっと今よりはるかに歌が上手くなっているはずです。
身体を鍛えたい人なら、毎日3時間ジムに通い、それを1年間続けたら、比べ物にならない逞しい身体になっているでしょう。
資格取得や語学の勉強なども同じです。何にどれだけ時間をかけたかによって、あらゆることが可能になるのです。
<スキマ時間を活用し、時間を捻出する>
時間は自らが縛られるものではなく、自分でコントロールするものです。
日々のスケジュールの中で、何気なく過ごしている時間はありませんか?
例えば移動時間や帰宅したあとも、その日のTo Doリストをタスク化しておけば、少し手が空いたときに一つずつ消化していくことができます。
何分空いたらこれをやる、と予め決めておけばいざというときに悩まずに済みますし、時間は使い方次第で「増やせる」とも言えます。
1日の時間が書かれた手帳を使えば、いつ何をする、というのを書き込んでおくこともできるでしょう。
或いは大きめのマンスリー手帳で1日を6つぐらいに分け、仮に①9時~12時、②12時~15時、③15時~18時、④18時~21時、⑤21時~24時、⑥24時以降、といったふうに区切って、それぞれの枠を埋めていくというやり方も効果的です。色分けしてもいいかもしれません。
そうすることで、どの枠が空いているのかが可視化され、そこにアポイントや様々な予定を入れて枠を埋めていくと、時間を「作る」、または「生み出す」ことが可能になります。
同じ24時間の中で、合理的かつ生産性の高い活動ができるようになっていきます。
<人は目的があれば行動する>
1日の予定をタスク化しても、ついついあとでやろう、また今度にしよう、と先延ばしになってしまうことがあると思います。
そこで大事なのは、何のためにやるのか、その目的と優先順位です。
人は、目的があれば行動します。少々面倒臭いことでも、このためにやっているというのが明確ならやろうとするものです。
その中で、急ぎの用件なのかそうでないのか、どの程度大事な用事なのか、考えてみてください。
自分のやりたいことと、やるべきこと、やらなければならないことは、違うかもしれません。
忘れてはいけない予定は必ず書き出し、その中のものを順にやっていくだけです。
特に信用にかかわるタスクを外さない、今日できることは今日やる、というだけでもかなり変わってきます。
自分が何を先延ばしにしがちなのかも見えてきます。
もしかしたらあまり大事ではないタスクなのかもしれません。
私自身「歯医者に行く」「新しい机を買う」など何ヶ月も放置していたことがあります。
そういうときは、思い切って「やらない」という選択もアリでしょう。
予定を完了するかやめるか、どちらかにしないと項目ばかり増えていきます。
急ぎの用件を先延ばしにすると、急ぎのタスクばかりが溜まり、時間に追われることになります。
メールやLINEなどの返信も、あとで落ち着いたときに返そうと思ったりしますが、メッセージを開けた時に返さないと同じものを2回読むことになってしまい、一つひとつに時間をかけすぎたり、返すのを忘れてそのまま時間が経ってしまうことがあります。
返信は最初に開けたときに都度返すことで、レスポンスも早くなり相手からの信用も高くなります。
<まとめ>
・時間は全ての人に平等に与えられている
・何にどれだけ時間をかけたかで、様々なことが可能になる
・スキマ時間に何をするか決めておく
・手帳の使い方を工夫する・行動の目的を明確にする
・メールやLINEは開封したときに返信する