見切りをつける~諦めるスキル~
2019.08.30
回収が見込めないものに対して、淡い期待を捨てられず、いつまでもダラダラ続けてしまうことはありませんか? 商売やギャンブルなどでも、もしかしたらと思って続けた結果、より大きな損失となって、あそこで辞めておけばよかったと後悔する人は少なくありません。そうならないためにはどんなスキルを身につければいいのでしょうか。
損切りを見極める
損切りとは
株やFX、不動産投資などの用語で「損切り」という言葉があります。
評価額が下落した際、その後の回収が見込めなければ早めに撤退したほうが損失を拡大させずに済むと判断し、保有している株式等を売却することを言います。
勇気のいる判断ですが、なかなかできない人も多いと思います。
先延ばしが時間を奪う
例えば旅行に行った際、悪天候で予定していたプランができなくなったとします。
もし明日も明後日も雨なら、中止にしても構わないし、別のプランを考えてもいいと思います。
しかし、せっかく来たのだから、もしかしたらやむかもしれない、予報が外れるかもしれない、とズルズル先延ばしにしていたら、結局時間だけが過ぎてしまう可能性があります。
判断力や決断力が決め手
金銭だけでなく、時間も重要な財産です。
浪費しないためには、いざという時の判断力や決断力が決め手になります。
諦める勇気を持つ
スパッと諦める勇気も必要
仕事の現場でも、誰かに固執したり、1つのことにこだわりすぎるのはよくありません。
未練があってもさっさと次へ行くことは大事です。
未来を正確に予言することはできませんし、不確定要素が大きい分期待も不安もあるのは当然です。
見込みがないならスパッと諦める勇気も必要です。
あまり我慢しすぎると、ストレスを溜め込んだり自己肯定ができなくなってしまうかもしれません。
思い切って見切りを付ける
知り合いで、給料も低く、環境も良くない職場にずっといた結果、今までは活き活きして楽しそうだったのに、すっかり暗い顔つきでどんよりした雰囲気になってしまった人がいました。
以前を知っている分、変わり様に驚きましたが、いつか認めてもらえるだろうと頑張っていました。
ところが、なかなかそのような気配はなく、金銭的にもだんだん余裕がなくなって趣味も辞めてしまい、文字通り人が変わってしまったと思いました。
辞めることに罪悪感を持つ人もいるかもしれませんが、自分を活かせる職場でなかったり、あまりにも評価が低いようなら、思い切って見切りを付け、転職するのも手だと思います。
努力をする
実際に努力して取り組んでみてから見切りをつける
逆に最近では回収する努力をせずに見切りをつけてしまうケースをよく耳にします。
恋愛のような感覚でしょうか。
就職した初日に辞めてしまう、などの場合です。
思ったのと違った、なんか合わなかった、というコメントをよくネットでも見かけますが、まるで付き合ってみたらなんか違うと思ってすぐ別れてしまうカップルのように思えます。
見切りを付ける、というのはあくまで努力しても回収できない場合です。
新しい物事に出合ったり、知らないことを学んだり、褒められたりすれば、自然と楽しくなっていくはずですし、給料などの対価がもらえることも、喜びに繋がると思います。
実際に努力して取り組んでみて、一向に満たされない、楽しくないと感じたら見切りを付けてもいいかもしれません。
割り切って見切りをつける
もちろん仕事を好きになる努力も必要です。
興味がない部署に配属されても、様々なことを知っていけば楽しくなってくるものです。
苦手な人がいた場合も、良い面を見つけたり悪い所を気にしないよう努力をしたり、話してみたら印象が変わることもあります。
どうしても嫌なことを言われてしまうような場合には、過剰に期待せずそういう人だと割り切って距離を置くことも見切りの1つだと言えます。
まとめ
・その後の回収が見込めなければ早めに撤退する
・未練があっても切り替えて次へ行く
・辞めることに罪悪感を持たないようにする
・見切りを付ける前に努力する
・努力しても楽しくなければ見切りを付ける
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