税理士事務所に依頼するなら【記帳代行or自計化】のどちらの事務所を選択すべきか?
2019.05.18
税理士事務所に税務顧問依頼する場合、記帳代行を行っている事務所と記帳代行を行わず、自計化による指導を行う事務所の二つがあります。今回は、「記帳代行」や「自計化」とはそもそも何なのか、また「記帳代行」「自計化」それぞれのメリットデメリットをご紹介させていただきます。
記帳代行とは?
記帳代行とは、領収書や請求書、通帳などを税理士に渡し、税理士側が確定申告や決算処理に必要な会計帳簿を作成するというものになります。
記帳代行のメリット
記帳代行のメリットは、お客様側からすると記帳業務にかける時間が削減できるため 本業の仕事に使える時間が増えます。また税理士が記帳を行うため、会計処理のミスが出にくく、また原始資料から内容を税理士側がしっかり把握するため、より良いアドバイスが受けられる可能性があります。
記帳代行のデメリット
記帳代行のデメリットは、税理士側に記帳の負担が発生するため、自計化をしている会計事務所に比べ毎月の顧問料は高くなる傾向にあります。
自計化とは?
自計化とは、お客様の方で会計事務所側が指定する会計ソフトを購入していただき、領収書や請求書を見ながら、客様自身で会計ソフトに入力していただくというものになります。
自計化のメリット
自分自身で会計処理を行うため、税理士に書類や領収書を渡す必要がなく、タイムラグがないため、スピーディーに月々の試算表(自分自身の経営成績)が確認できます。また、税理士側の会計ソフトへの入力がないため 顧問料は低く抑えられる傾向にあります。
自計化のデメリット
自ら会計ソフトへの入力を行う必要があるため、事務負担が重く、また、入力作業にかかる時間を本業の営業活動に当てられないため、記帳代行料以上の売上の機会損失が発生する可能性があります。また、自計化をする場合、ある程度の簿記の知識が必要です。
【記帳代行or自計化】結局どちらがいいの?
開業したばかりの方や、事業が忙しく会計処理の時間が取れないといった方は記帳代行を選択した方がいいといえます。他方、ある程度お時間が確保できる方や、簿記の知識が多少あり、かつ税理士報酬を低めに抑えたいという方は自計化を選択するのもいいと思います。
会計事務所により、完全に記帳代行のみの事務所や完全に自計化のみの事務所、お客様が「記帳代行」と「自計化」を選択できる事務所もあれば、現金のにお客様側で入力するといった事務所もあります。概ね、自計化の場合の顧問料は、記帳代行込みの顧問料の三割引きといったイメージです。ただ、自計化でも記帳代行込みの顧問料より高いケースなど、報酬は事務所によって異なりますので、税理士との顧問契約にあたっては、どちらが記帳するのかを確認した方が良いでしょう(担当者が税理士本人か職員か、ベテランか新人かといった他の要因で顧問料が変わることもありますので、そのあたりも含めて確認した方がよいでしょう)。なお、当事務所では、記帳代行込の料金とさせていただいております。お客様からご要望があった場合のみ自計化させていただいておりますが、その場合には、月額顧問料を事務所の負担が減る割合に応じて下げさせていただいております。
※参考までにですが、当事務所では9割のお客様が記帳代行を選択されております 。
もし税理士の私が会計事務所に依頼するならどちらを選択する?
開業当初は売上をあげることだけに専念する必要がありますので記帳代行一択です。軌道に乗った段階で自分の状況に応じて自計化を検討する可能性もありますが、おそらく記帳代行を継続するでしょう。
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